introduction

堕ちていく2人の男と権力にしがみつく狂気、そして、歪んだ正義を貫く鬼。
欲望に駆られた男たちの生き残りを賭けた闘争。この修羅の先にあるのは、光か闇かー

『MUSA-武士-』で時代劇の概念の変えたキム・ソンス監督が、『オールド・ボーイ』『チェイサー』を超える韓国ノワールの新境地を切り開いた。韓国では公開初日動員歴代No.1(※)を記録し、第41回トロント国際映画祭では観客に痛烈な衝撃を与えた『アシュラ』がついに日本に上陸する。再開発の利権を巡り狂気に走る市長と、利用される刑事たち、そして彼らを執拗に追う検事たちの闘争を描いた本作。破滅へと向かう男たちの儚さと哀愁を見事に写し出した世界観は、巨匠ナ・ホンジン監督さえも絶賛させた。映画史上最高に哀しく刺激的な<悪>が奏でる狂想曲、ノワールエンタテインメントの最高傑作がここに誕生した。
※青少年鑑賞不可作品において

ラスト40分、正義は霞んで消え失せる。

悪人たちが喰らい合う地獄絵図を完成させるのは韓国最高の演技派である4人の男たち。重病の妻のため正義を捨てた汚職刑事に『グッド・バッド・ウィアード』のチョン・ウソン、私利私欲に溺れる市長には『国際市場で逢いましょう』のファン・ジョンミン、市長の下で悪の味を覚えていく後輩刑事に『私は王である!』のチュ・ジフン、善と悪の見境を失くした検事に『弁護人』のクァク・ドウォン。極限状態の中で、破滅へとひた走る男たちの危険な色気。そして全員の狂気がぶつかり合う仁義なきラスト40分。絶対的な悪の前に正義が霞む究極の“修羅場”に、男女の区別なく観客の心を揺さぶり、魅了する。