世界の映画の主な特徴は?
映画鑑賞が趣味だという方はどこの世界でもいらっしゃいますが、日本では主にアメリカ映画やアジアの近い国々の映画がよく観られています。
例えばハリウッド作品に代表されるアメリカ映画は、エンターテイメント性を前面に強く打ち出したものが多いことはお分かりでしょう。
では、世界のほかの国々では映画にどういった特徴があるのでしょうか?それぞれの文化に基づいて作られる各国の作品の特徴をみてみましょう。
ヨーロッパの陽気さを体現しているとされるのがイタリアですが、イタリア映画は控えめではあるけれど元気がよくかつ題材はシリアスな映画が多くみられます。描写の仕方はドライで、観ている人に何かを考えさせるような問いかけで終わる作品が多いのが特徴的です。
映画も芸術の1つとして考え、あくまでも監督や脚本家の芸術作品として位置づけられているのがフランスです。作り手の美学や哲学が濃厚に表現されることが多く、どちらかといえば大衆的ではないものが多いようです。人間の存在をテーマにすることが多いのもフランス映画の特徴でしょう。起承転結にこだわらず、決して単純ではないストーリーは多くのコアなファンを生み出しています。
お隣の韓国の映画は、少し前までは悲劇的な話が多いのが韓国映画の特徴でした。主人公は苛められ苦労をし、最後は死んでしまうというアンハッピーエンドなものが多かったのですが、最近は民主化によって映画法の廃止もあったので、映画界そのものが劇的な変化を遂げているそうです。物語もエンターテイメント性を打ち出した作品が増えてきています。
日本でピンポイントな層に人気なのがインド映画です。インド映画は基本的にはミュージカルのような展開で話がすすんでいくことが多く、歌と踊りが全編で出てくるのが特徴です。コミカルさを強調した作品も多いので、家族でも楽しく気軽に見ることが出来ます。
映画に何を求めるかは人によって違いますが、今日はしっとりとした気分で観たいからフランス映画、明るい気分になりたいからインド映画、といった感じで国で観る作品を選んでみるのも面白いのではないでしょうか。