日本の映画に出てくる刑事の警察での階級とは?刑事の仕事内容

「アシュラ」は悪徳刑事が主人公でした。おそらく彼の階級は、日本の警察で言うところの警長か警査にあたるのではないかと考えながら鑑賞しました。

韓国と日本では警察組織のつくりが似ているといわれていますが、日本の警察モノの映画を見ているときに、その主人公たちの階級を気にしてみたことは皆さんあまりないのではないのでしょうか?
警察の階級にはどんなものがあるのか、そしてどんな仕事内容なのかを邦画の主人公たちを例に簡単に解説します。

警察組織についての関連サイト、また警察と事件を解決する探偵とはどのように違いがあるのか解説されているサイトも文中で紹介しています。ご興味があれば併せてご覧ください。

日本の警察の階級は、まずは偉い順に警視総監、警視監 、警視、警視長とあります。この役職のほとんどは現場にはほとんど来ることがない役職でしょう。私たちの生活でもあまり身近な人たちではないかもしれません。
次に偉い順に、警視正、警視、警部とあります。こちらは警察署にいる身近な警察官がほとんどです。
一般的な会社の役職で言うなら、支社長、副支社長、部長というところでしょうか。
さらに、警部補、巡査部長、巡査と続きます。


日本の悪徳刑事が主人公の映画といえば「日本で一番悪い奴ら」でしょうか。
実際にあった事件をモチーフに、真面目な熱血刑事が悪に転落していく様子が描かれます。
主人公の諸星要一は、詳細は省かれていますがおそらく階級は警部もしくは警部補です。多くの警察署では、係長以上の役職にいたことになります。
警部補は、逮捕令状などの請求ができるようになり、現場責任者として活躍している階級です。
警部ともなると、管理職として部下を束ねる責任者となりますから、この役職の人が汚職すると考えると恐ろしいものがあります。


本当は悪徳刑事ではないのに、ヤクザのふりをしなくてはいけない、という変わった主人公の映画「土竜の歌 潜入捜査官REIJI」というものもあります。
この作品は、交番勤務の巡査・菊川玲二が突然潜入捜査官に任命され、七転八倒するコメディテイストの映画です。
巡査というのは、交番に勤めパトロールや事務的な仕事が主な内容なので、かなり大抜擢ということになります。


続いて、ドラマから人気に火がついて映画化が作品が何本も作られている刑事作品といえば、「相棒」を思いつきます。
相棒の杉下右京は、最新作での階級は警部です。本来であれば、管理職なので現場に出ることは少ないはずの階級ですが、彼は警視庁特命係係長をずっと名乗り続け現場に顔を出します。 現実なら変わり者、イレギュラーな存在ということになるでしょう。
相棒はシーズンごとに代わりますが、殺人現場に呼ばれてないのに勝手に赴き、事件を解決するというスタイルは映画でも変わりません。
刑事モノでありながら、名探偵モノでもあるという独特のスタイルを持ち合わせている作品ですので長く愛されています。